新型コロナを制する(令和2年5月号)
- 2020.05.18 | 今月の言葉
≪新型コロナを制する≫
5月2日からの九連休、皆様はどのように過ごしましたか?
私も不要不急の外出は一切避け、自宅を中心に10日までの連休を楽しみました。
それでも、連日には耐えきれず、近場の山へ足腰の鍛錬だと思い、途中までクルマで行けて頂上だけ歩いて登れる鞍岳、飯田山、俵山の一ノ峯などに挑戦しました。きつかったけど、気持ち良かったです。
しかし、この度の武漢発新型コロナウイルスには本当に閉口します。大西熊本市長の「コロナのバカーーーーっ!」発言にも共感します。
研究では新型コロナウイルスの起源はコウモリだとみられています。コウモリは糞尿を放って他の動物にウイルスをまき散らすそうです。
新型コロナウイルスが検出された武漢の市場では、野生動物を食べる習慣から多くの動物が不衛生な状態で取り引きされていて、こうした環境を背景に、新型ウイルスはコウモリから直接、あるいは間接的に人に感染したとみられています。
2002年に中国広東省で発生した重症急性呼吸器症候群(SARS)もコウモリの持つコロナウイルスが哺乳類のハクビシンなどを通じて人に感染したと言われています。
中国政府はこの時も野生動物の市場を一時は閉鎖したものの、SARSが終息すると間もなく再開しています。
今回のもう一つの鍵は人口増加とグローバル化の進展にあると思います。
人口一千万人を超える武漢のような大都市では、不特定多数の人が絶えず行き交い、互いに接触するため感染が拡大しやすく、航空機など輸送網が発達して人とモノが地球規模で頻繁に移動する現代では、新たな感染症が世界中に一気に蔓延するリスクが大きくなっています。これからも何が起こるか本当に心配なところです。
文明が招いた「コロナの世紀」と言う人もいます。ウイルスと人類の果てなき戦いになるかも知れません。
が、しかし毎日を規則正しく、清潔に手洗い・うがいを励行していく我々はそれほど心配しなくてもいいでしょう。きついけど、自粛を続けましょう。(自粛=自分から進んで自分の行動を慎むこと)
代表取締役会長 古庄忠信