トヨタイズム(令和2年7月号)
- 2020.07.13 | 今月の言葉
≪トヨタイズム≫
7月2日、全国でのコロナウイルス感染者数151名、7月3日は194名と心配していたことが、再び起き始めたようです。
それでも世界的な感染拡大の流れの中で、日本は重症者や死者の数はきわめて少ないのです。
公衆衛生環境が整い、きれい好きな国民性も理由のひとつでしょうし、幕末維新の頃に来日した外国人が、日本人は貧しいけれど家の中は実に清潔だ。玄関で靴は脱ぐし、ハグもキスも握手もしないと言ったそうですが、それも感染の少ない理由ではないかと言われています。
それをマスコミに問われて麻生副総理、財務大臣が「国民の民度が違う」と発言したため、新聞各社やTVのワイドショーなどから袋叩きにあいました。「他の国をおとしめることになりかねない」、「波紋を拡げかねない」等々です。しかし何もありませんでした。
民度といえば先月の27日の新聞の一面にトヨタ自動車の豊田章男社長の「詩―トヨタイズム―」が掲載されていて、それを読んで感動しましたので紹介します。皆様も是非一度じっくり読んでみてください。
ありがとうございます。
今日もまた
かけがえのない一日で
ありますように。
豊田章男
今日もトヨタのお店に、
町の幸せを考える人がいます。
幸せのために、何ができるだろう。
かけがえのない一言、
かけがえのない一人、
かけがえのない一台。
何かをかけがえなく感じることから、
幸せは始まるのかもしれない。
では、どうするか。
困っているひとがいたら助ける。
目の前の人を笑顔にする方法を考える。
当たり前のことを丁寧に、
そしてときどき当たり前を超えてみる。
他の人の幸せを、
自分の幸せのように思ってみる。
自分のためではなく、
人のために力を出す。
お客さま、というよりも、
人ともっとつながりたい。
感謝し、感謝される、心を動かす強いつながり。
そのための努力に真剣になりたい。
この町の、かけがえのない一日のために。
トヨタは、その考えで進みます。
代表取締役会長 古庄忠信