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横田めぐみさん(令和6年10月号)

 

≪横田めぐみさん≫

 

 

北朝鮮に拉致された横田めぐみさんは先日(10月5日)で60歳の還暦を迎えられたそうです。13歳からこれまで47年間にもなる、帰りを待つ親世代にとって残された時間は決して長くはありません。めぐみさんの母 早紀江さんは88歳です。「ただ黙って抱きしめてあげたい」と再会を望んでおられる同じ拉致被害者の曽我ひとみさんに話されたそうです。めぐみさんとひとみさんは北朝鮮で一緒に暮らした時期があったそうです。

めぐみさんは「お母さんは香水のいい匂いがする」と言い、曽我さんにとっての母の香りは機械柚のにおいでした。曽我さんの母のミヨシさんは工場に勤めていて、46年前に親子一緒に拉致されて、その後の消息はまったく分からないままです。何という残酷な仕打ちでしょう。

人間の五感のなかで記憶や感情と結びつくのは嗅覚だと言われています。童謡「おかあさん」の歌詞、「おかあさん なぁに おかあさんて いいにおい せんたくしていたにおいでしょ しゃぼんのあわのにおいでしょ」そういうことを思い出しながらのめぐみさんとひとみさんの会話だったのではないかと想像してしまいます。

あとは国家が本気となり、拉致問題も何とか解決に向けて努力してもらいたいものです。石破茂新総理も時間的制約は分かっていると思います。すべての拉致被害者を今すぐ取り戻す、示すべき覚悟はそれに尽きると思います。時間的制約は無いのです。

横田早紀江さん、少しでも長生きしてください。-横田めぐみさんの還暦に寄せて―

代表取締役会長 古庄忠信

 

 

 

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