東京オリンピック開幕(令和3年8月号)
- 2021.08.11 | 今月の言葉
≪東京オリンピック開幕≫
東京オリンピックが今真っ最中です。
街には人があふれ、頼みのワクチン接種は遅滞が目立っています。新型コロナウイルスの感染者が増えるのも当然だろうと思います。
昨日(7月29日)は全国の感染者が1万人を越えました。東京では3865名だったそうです。
ただ、感染拡大と東京オリンピックを結びつけるのは間違いだと思います。いま新たに目にする感染者数は2週間前の状況を反映するものですし、その頃にはまだオリンピックは始まっていませんでした。
首都周辺の、特に60歳以下の世代の人たちは選手村の外国人選手がわずか15分間、外出しただけなのにオリンピックを悪者に仕立てる一方で、自分たちは何かと理由をつけてワクチン接種に応じず、また堂々と深夜まで満席の居酒屋で飲んで騒ぐ、この矛盾に気付いてもらいたいと思います。
競泳の大橋悠衣選手の女子個人メドレー2冠や、阿部一二三、詩の兄妹選手を擁する日本柔道チームはメダルを量産しています。卓球混合ダブルスの水谷準・伊藤美誠選手のペアは中国卓球の厚い壁を破って優勝しました。北京オリンピック以来13年ぶりに開催された女子ソフトボールの金メダル獲得時のテレビの最高視聴率はなんと46%に達したそうです。
オリンピック開催に否定的だった各新聞やテレビなどのメディアも、連日紙面や中継で大展開しています。
私の予想通り、彼らの手のひら返しが始まりました。
東京に集まった国内外のアスリートの圧倒的な競技力及びそれまでの努力に国民全部が敬意を払うからでしょう。
勝者・敗者のドラマは観る者に感動とさまざまな示唆を与えてくれるはずです。
だから選手たちの活躍は家でテレビをつけてみましょう。
オリンピックの熱戦に触れながら人々は外を出歩かず、それが感染拡大の防止に寄与することとなればこれほどの好循環はないと思いますがいかがでしょう。
社員の皆様はこの夏休みをゆっくり休んで英気を養い、休み明けには社員全員で元気の出勤してください。
代表取締役会長 古庄忠信