「いま」を大事に(令和5年11月号)
- 2023.11.16 | 今月の言葉
≪「いま」を大事に≫
11月6日は熊日プレジデント倶楽部の取材でした。皆様ご存知の通り、来年の元旦特集号の件です。
イズミ車体は6月が決算ですので、うちで言う上半期は今年の7月から12月まで、下半期が翌年1月から6月までとなります。インタビュアーから色々な質問を受け、答えていく中で今年度の予想を聞かれました。4日前に営業会議があり、その中での質疑に上半期(12月まで)の実績が新車の製造だけカウントすると月平均3台、これが下半期になると月平均9台をすでに受注していて、約3倍の生産量となり売り上げの確保は出来ている、という話がありました。
そこで私は今年度の心配事として、我々の仕事は受注生産でお客様と仕様をきめ、見積りをして納期を決めて受注になります。本当に世界で1台しかない車を作るのです。それでなくてもシャーシの入庫遅れや資材価格の高騰など厳しい経営環境にさらされています。ですから「今年度の下半期を乗り越えれば良いですが」とこんな話になってしまいました。
もっと一年の計で夢のある話をすれば良かったのですが、現実の厳しい話になってしまいました。しかし皆様考えてみて下さい。時間は待ってくれないのです。時間は誰にも等しく1日24時間しかありません。増やすことも借りる事もできず、限られた24時間を有意義に利用するしかないのです。かけがえのない時間、それは「いま」です。「いま」は飛んでいく矢のごとく過ぎ去っていき、そして2度と戻ってきません。「いま」成すべきことを明日以降に伸ばしていないかを常に問うていくことが大切です。そして結果として下半期のすべての受注をみごと(美事)に完成させましょう。
代表取締役会長 古庄忠信