新年挨拶(令和6年1月号)
- 2024.01.18 | 今月の言葉
≪新年挨拶≫
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。と例年でしたら普通にご挨拶をするところですが、今年の元旦は様子が違いました。
夕方のんびりとテレビを見ていたら突然画面が災害緊急放送に切り替わって、「お願いですから避難してください」「テレビを見ていないで逃げてください」と正月気分を吹き飛ばすアナウンサーの叫び声が耳に飛び込んできました。同時に石川県能登地方を最大震度7の地震が襲ったと緊急地震速報と大津波警報が繰り返し流れていました。
多くの住宅やビルが倒壊し、輪島朝市では二百棟近くが焼失する火災も発生しました。新型コロナが5類に移行して初めてのお正月だったので久し振りに家族が揃い、笑顔でごちそうを囲んだ家も多かったと思います。誰もが1年の平穏を願う日にいったいなぜ、とやりきれない思いがしたことでしょう。
自然は時には残酷で、人の力ではあらがいようのない災害をもたらすものです。だからこそ人と人は助け合い、支え合いながら生きていかなければならないと私たちは熊本地震で学びました。7年前、私たちも同じ経験をしました。あの時は本当にこの世の終わりかなとも思いましたが、日本中、世界中の皆様の支えで私たちは立ち直り、今こうして頑張っています。
いま現地に行かずとも被災された方々にぬくもりを届けられないか、7年前に我々が受けた寄り添う気持ちを現地の人に持ち続けましょう。
代表取締役会長 古庄忠信