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続・「世話」という言葉(令和8年5月号)

≪続・「世話」という言葉≫

 

(4月号は「世話」という言葉の解釈についてです)

 人の生計を助けて衣食を与えたり、また、直接的になにかを与えるわけでなくても、間接的にそれを手にする道を教えて手法を授けたりするのも「世話」です。

 一方で、実際に金銭や物品などの補助をするのではなく、さまざまなことの相談相手になって、ときに忠告したりするのも「世話」と言います。

 このように世話には二つの意味があるのです。先月号の不平の種となっている「世話」とは、はたしてどちらの方の「世話」なのか。一度吟味してみればどちらに道理があるのか、明白にわかるでしょう。その身がまだ独立できておらず直接的に人の助力を受けるか、または、間接的に保護してもらい恩恵をかぶるか。その時はもちろんその人の指図に従うことが求められます。

 それは当然のことであって「干渉がどうのこうの」という不平はまったく的外れです。

 一方で、誰かに実際の助力や保護は与えずに、ただ忠告するのは親切ではあります。しかし、相手がその親切を無視して聞き入れないことがあったとしてもこれに対して不平はないはずです。

 先月号の不平もこういう認識の相違から出ているのでしょう。例えば、富裕な家の子が成人を過ぎてもまだ父母の資産に頼っているとします。父母の建てた家に住んで派手な暮らしを好きなだけ楽しむ。そして、世間にいい恰好見せつけて、わがまま放題な生き方を求めていく。思い通りにならないことがあれば父母のことを「いらない世話をする人たちだ」と言う。

 これも「世話」という言葉の意味を間違えているのであります。

代表取締役会長 古庄忠信

 

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